20代30代でまだ若いのに、髪がどんどん薄くなっている人はいませんか?
周りの友人や同僚はフサフサなのに自分だけおでこが広くなって、気になってきている人はいないでしょうか?
まだ20代や30代で若いのに、髪がどんどん抜けて薄毛になっていくことを、若ハゲと言います。
40代や50代になって髪の毛が薄くなっている人は多いですが、20代で薄毛になる人はそれほど多くないです。
周りの友人や同僚はフサフサで、自分だけハゲているのは精神的にかなり辛いです。
相談する人もいないので、一人で悩み続けている人も少なくないと思います。
そこで、この記事では若ハゲの特徴や原因と、どうすれば若ハゲを克服できるのかをお伝えしていきます。
若ハゲにはしっかりと原因があり、対策を打つことができます。髪が薄くなってから対策を打つと時間がかかります。気になりだしたらすぐに対処することが大切です。
若ハゲに悩んでどうすればいいのかわからない人や、最近髪の毛があやしくなってきたかなぁという人には参考になると思います。
Contents
若ハゲになる人の特徴
日本人で若ハゲになってしまう人には2つの特徴があります。一つは遺伝的な要因がある人、もう一つは、生活習慣からくる要因がある人です。
【特徴①】若くしてAGA(男性型脱毛症)を発症する
若ハゲになる人の特徴の1つ目は、若くしてAGA(男性型脱毛症)を発症してしまう人です。
AGAは男性型脱毛症といい、遺伝的にAGAを発症する体質の人が、どこかのタイミングで発症します。発症するタイミングは人それぞれで、発症するタイミングが早いと若ハゲになってしまいます。
AGAは発症のメカニズムが明らかになっています。男性ホルモンの一つであるテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変化するところから始まります。
5α-リダクターゼによって作られたDHTが男性ホルモンレセプターとよばれる受容体と結合するとTGF-β1という髪の毛の成長を止める成分が分泌されます。
TGF-β1は、毛根にある細胞に脱毛を促す信号を送ります。TGF-β1からの信号を受け取ると脱毛がどんどん進み、薄毛になっていきます。
これがAGAのメカニズムになります。
AGAは、遺伝的に発症する人としない人が分かれます。そのため、遺伝的にAGAを発症する要素がない人は発症しません。
また、遺伝的に発症する人でも発症する年齢はバラバラです。以下にAGAの年齢ごとの発症率をまとめました。
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AGAの年齢ごとの発症率
20代→6%
30代→12%
40代→32%
50代→44%
60代→51%
70代→61%
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AGAの発症率は、40代から急激に増加していることがわかります。このデータで言う、20代の6%の人、30代の12%の人が若ハゲになります。
【特徴②】頭皮の環境がよくない
AGAだけでなくでも、若ハゲになってしまうことがあります。それは、頭皮の環境がよくない場合です。
頭皮の環境がよくないと、髪の毛が抜けやすくなったり、血行が悪くなったりして、薄毛を促進してしまいます。
20代~30代の男性は、仕事で帰りが遅かったり、飲み会に多く出かけていたりして、生活習慣が乱れがちになります。生活習慣が乱れると体の栄養バランスも崩れてしまいます。
体の栄養が不十分になっていると、頭皮まで栄養がまわってきません。なぜなら、髪の毛は、体のさまざまな臓器に比べて、生きていくのに絶対に必要なものではないので、栄養が後回しにされるからです。
アデランスの調査で、1982年と2004年の日本人男性の薄毛率を調査したところ、1982年に比べ、2004年は約1.7倍増加しているということがわかりました。
AGAは遺伝的な要因であるため、20年ほどで変化するとは考えにくいです。そのため、薄毛率が増加した理由は、生活習慣の乱れによって、頭皮環境の悪化した人が増えたからだと思います。
このように、AGA以外に、頭皮環境が整っていないことも若ハゲの原因になるのです。
AGA以外の若ハゲの原因
若ハゲになってしまう人の特徴として、AGAを発症してしまうことと頭皮の環境が悪いことということがわかりました。
続いては、頭皮の環境が悪化してしまう原因について見ていこうと思います。
【原因①】食生活が乱れやすい
食生活が乱れると、頭皮環境が悪くなります。なぜなら、健康な髪が育つために必要な栄養が頭皮へまわってこなくなるからです。
20~30代の男性は、仕事が忙しくなって帰りが遅くなったり、飲み会が多くなったりすると、食生活が乱れやすくなります。
そうでなくとも、栄養バランスを考えた食事を心がけている人のほうが少ないのではないかと思います。
先ほども言った通り、髪の毛は人が生きていく上で必須ではありません。そのため、頭皮へ栄養が回ってくるのが後回しになります。食生活が乱れ、体に十分な栄養がないと頭皮に栄養が回ってこなくなり、髪の毛が育つ環境がつくられなくなるのです。
【原因②】睡眠不足になりやすい
睡眠不足になると、髪の毛が成長するタイミングを逃してしまいがちになります。髪を成長させる細胞が活発に活動するのは、夜寝ている時間帯だからです。
髪の毛にとって、夜10時~深夜2時がゴールデンタイムだと言われています。その時間に毛母細胞(髪の成長に直結する細胞)の活動が最も活発になります。
そのため、夜10時~深夜2時に体を休めておく必要があります。この時間にスマホを見たり、パソコンを見たりして、完全に起きている状態でいると、毛母細胞は十分活動されません。髪が成長するチャンスを逃してしまいます。
しかし、20~30代の男性で夜22時に寝ている人のほうが少ないのではないでしょうか?
髪の毛のことを考えると、今の生活を見直して、夜10時~深夜2時の間は体を休めておく必要があります。
【原因③】ヘアケアが頭皮の負担になっている
若ハゲの原因として、ヘアケアが間違っていることも原因の一つとして挙げられます。
ブリーチやヘアカラーをする機会が多かったりシャンプーやドライヤーの仕方が激しすぎたりすると、髪への負担が大きくなってしまいます。
ヘアカラーやブリーチの回数が多い
ブリーチやヘアカラーをする機会が多かった人は若ハゲになりやすいです。
ブリーチやヘアカラーの薬剤はどんなにうまくやったとしても、頭皮についてしまい、頭皮を侵してしまいます。
ヘアカラー剤にはジアミンという成分が入っています。ジアミンは、人によってはアレルギー症状を起こして、皮膚炎になることがあります。
1度や2度であっても皮膚の弱い人は炎症を起こすことがあります。そのため、ヘアカラーの回数が多かった人は、皮膚が荒れやすい状態になっている可能性があり、若ハゲの原因になります。
シャンプーの仕方に関する誤解
間違った方法でシャンプーを続けると若ハゲの原因になります。
シャンプーをする際によくある誤解として、力をしっかり入れて洗ったほうがいいと思っていることです。
頭皮の汚れは、そこまで落ちにくい汚れではないので、お湯で髪を流したところで、7~8割はとれています。残りの2~3割の汚れを落とすためにシャンプーをしています。
シャンプーを使って汚れを落とすのは、手ではなく、シャンプー剤になります。手はシャンプーを頭皮全体に行き渡らせるために使っているので、力を入れて頭皮をこすらなくていいんです。
手に力を入れて頭皮をこすってしまったり、爪を立ててしまったりすると、頭皮を傷付けてしまい、薄毛を自分で招いていることになります。
シャンプーをするときは、爪を立てたり、力を入れて頭皮をこすったりしないようにしましょう。
若ハゲを治すためにはどうすればいいのか??
ここまでで、若ハゲの原因についてはわかりました。では、若ハゲを克服するためにはどうすればいいのか。若ハゲを治したい人が最初に考える対策で多いのは、育毛シャンプーだと思います。
なぜなら、シャンプーであれば普段使っているものから変えればいいだけなので、簡単に使い始めることができるからです。
では、育毛シャンプーは本当に若ハゲ対策に向いているのでしょうか?若ハゲ対策と育毛シャンプーについて、説明していきます。
育毛シャンプーの特徴
まず、育毛シャンプーについて説明しますと、育毛シャンプーの特徴は、普通のシャンプーと比べて、刺激が少なくなっていることです。
普通のシャンプーは洗浄力が強すぎて、皮膚の弱い人や頭皮が荒れている人に刺激が強すぎます。そこで、洗浄力が弱くして、刺激を少なくしたもののほうが、頭皮に優しいだろうということで作られたのが育毛シャンプーです。
普通のシャンプーは高級アルコール系と呼ばれる洗浄成分が使われていることが多いです。高級アルコール系の成分は、洗浄力が強く、頭皮にとって必要な皮脂まで洗い落としてしまうことがあります。
一方、育毛シャンプーに使われている成分は、アミノ酸系やベタイン系と呼ばれる種類の成分で、洗浄力がそこまで強くないため、頭皮への負担を少なくしながら、洗い上げることができます。
育毛シャンプーとは、普通のシャンプーと比べて刺激が少ない頭皮に優しいシャンプーのことです。
育毛シャンプーに育毛成分は入っていない
先ほどお伝えした通り、育毛シャンプーは、頭皮への負担を少なくして洗い上げることができるシャンプーです。「育毛」と名がついていますが、髪の毛を成長させる成分は入っていません。
そのため、若ハゲのあまり進行していない人には、頭皮の環境をよくして改善されることもあるかもしれませんが、若ハゲが進んでいる人には大きな効果が出ない可能性が高いです。
育毛シャンプーは、あくまでも頭皮環境をよくするためのものであり、髪の毛を育てるための成分が入っていないことを覚えておいてください。
若ハゲ対策には育毛剤がオススメ!
若ハゲの対策には、育毛シャンプーではなく、育毛剤がオススメです。
育毛剤は育毛シャンプーと違い、髪を育てるための成分が入っています。若ハゲの原因となっているAGAや頭皮環境の悪化にも効くような成分が入っています。
育毛剤というと、おじさんが使うものというイメージがあって、抵抗のある人もいるかもしれません。実際に私は抵抗がありましたし、育毛剤を使うのは恥ずかしかったです。
しかし、育毛剤は20~30代の男性が使う若ハゲ対策に最適だと思います。AGAを抑える成分や頭皮の環境を改善する成分など、髪を育てる成分が入っていながら、副作用の心配がないからです。
以下、詳しく説明していきます。
3つの若ハゲ対策
若ハゲの対策として3つの方法が考えられます。1つは、育毛剤を使うこと。そしてあと2つは、薬を飲むことと、カツラや植毛をすることです。
しかし、薬やカツラ・植毛は、若ハゲの対策には向いていないと思います。20代30代は、まだまだ若いからこそ使わないほうが良いのです。
オススメできない方法① プロペシアという飲み薬を飲むこと
AGAの治療薬として日本皮膚科学会から公式に認められているプロペシアという薬があります。AGAの原因である5α-リダクターゼの働きを弱めることができる薬です。
プロペシアはAGAの治療薬としては実績十分です。治療することができたという人はたくさんいると思います。
しかし、プロペシアには副作用の心配があります。男性ホルモンに関わる薬であることから、性欲減退など性に関わる症状が副作用として報告されています。
この副作用は20~30代の男性にとって、リスクが高すぎると思います。まだ結婚もしていない人が多い年代で、性欲が弱くなるというのは人生設計が狂いかねません。
ですから私は、20代30代の方にプロペシアはお勧めできません。
オススメできない方法② カツラや植毛
もう1つの若ハゲの対策として考えられる方法は、カツラや植毛など人工的な髪の毛を被ったり、付けたりすることになります。
この方法は、ほとんど髪が生えていないくらいの若ハゲがかなり進んでいる人には唯一と言ってもいいくらいの対策です。
しかし、初期段階の人や少し進行してしまった人はカツラや植毛は早すぎると思います。
カツラや植毛は最終手段です。20代30代の男性は、自分の髪を育てる方法を考えるほうが建設的だと思います。
育毛剤を使う
20代30代の男性には、育毛剤を使うことが一番合っていると思います。
なぜなら、AGAを抑える成分や頭皮の環境を改善する成分など、髪を育てる成分が入っていながら、副作用の心配がないからです。
育毛剤には、AGAを治療するための成分や、頭皮の環境を改善する成分の両方が入っています。
たとえば、チャップアップという育毛剤には、ヒオウギエキスやカモミラエキスなどの成分が入っています。これらの成分は、AGAを治療するための成分で、AGAの原因となる5α-リダクターゼの働きを抑制する役割をもっています。
そのほかにも、センブリエキスやビワ葉エキスなどは、血行促進作用があるため、血行の悪くなった頭皮を改善し、頭皮の環境を改善する役割をもっています。
私は前頭部が後退してきて、治療のためにチャップアップを使っています。はじめは本当にチャップアップでよくなるのか半信半疑ではいましたが、とりあえず毎日使っていきました。
育毛剤を使う前は、匂いとか塗ったときの感触とかに不安を感じていましたが、実際に頭皮に塗ってみると不快感はまったくありませんでした。
チャップアップを使い始めてから、3ヶ月くらいで変化が見えてきました。枕につく抜け毛の本数が明らかに減っていったのです。
今までは毎朝起きるたびに何本も毛が枕についていたんですが、3ヶ月ほど経過したところで、数本つく程度になりました。
そこから少しずつ回復していくのを感じて、半年を過ぎたくらいから、前頭部が回復しているのがわかりました。
効果を実感すると、自分に自信もついてきて、今までの髪が薄くなることへの不安が少しずつなくなっていくのを感じました。
若ハゲの原因となるAGAや頭皮環境の悪化に効く成分が入っていて、若ハゲを治療したい人に向いていると思います。
育毛剤は、ほかの若ハゲの対策方法と比べるとリスクが少ないです。副作用の心配がほとんどないので、安心して使用することができます。
また育毛剤は基本的にネットからの購入なるので、わざわざ店舗に買いに行くこともないですし、買いに行くたびに店員さんに顔を見られることもありません。
毎日辛抱強く続けなければならないところは大変ですが、それはほかの若ハゲ対策も同様ですので、若ハゲを治せると思えば続けられるのではないのでしょうか。
まとめ
以上が、若ハゲの対策と原因についてでした。
若ハゲはAGAだけだと誤解されることが多いですが、頭皮環境の悪化も大きく関係していることがわかりました。
薄毛の進行ははじまるとどんどん進行していきます。鏡を見て薄くなったなあと感じた頃には、以前よりも3割ほど減っている状態だと言われています。
そのため、少しでも不安に思ったら早めに対策していきましょう。育毛剤であれば、体へのリスクはほぼありませんし、価格に関しても1ヶ月あたり7000円前後で始めることができます。1日あたり200円ほどと考えるとそんなに高くないと思います。
以下に、20~30代の男性におすすめの育毛剤について、まとめていますので、参考にしてみてください。