最近、おでこが広くなってきたり、つむじの周りが薄くなってきた人はいませんか？
自分の頭皮を鏡で見たときに、なんか薄くなったなあと感じたときには、すでに以前より3割減った状態だと言われています。
そんな人は、AGAを疑ったほうがいいかもしれません。
AGAは、男性型脱毛症の略称です。AGAを発症すると前頭部と頭頂部がだんだん薄くなってきます。
最終的には、波平さんやアガサ博士のように、側頭部と後ろ髪だけが残って、前頭部と頭頂部がつながった形になります。
AGAを発症するタイミングは、人それぞれで、20代で発症する人いれば、60代になってから発症する人もいます。20代や30代で若くして発症した人は若ハゲと呼ばれます。
またAGAを発症する人は、遺伝的にAGAを発症する体質の人が発症することになります。そのため、AGAを発症する人もいれば、発症しない人もいます。
今回は、少しややこしいAGAに関して、原因と対策をわかりやすくお伝えしていきます。AGAに悩んでいる人や、そろそろ怪しいかもと不安になってきた人には特に参考になると思います。
Contents
AGA(男性型脱毛症)になるとヘアサイクルが乱れる
AGAとは、男性型脱毛症の略称です。AGAを発症すると前頭部と頭頂部の髪が薄くなっていきます。
AGAを発症するとヘアサイクルが乱れて、どんどん髪が薄くなることがわかっています。
そこでまずは、ヘアサイクルについて説明していきます。
ヘアサイクルとは髪の生え替わる周期のこと
ヘアサイクルは、古い髪と新しい髪の毛が生え替わる周期のことで、髪の毛は2年～6年で生え替わるんです。
2年～6年の間に、成長期、退行期、休止期という期間を経て、生え替わっています。
成長期
退行期
休止期
引用：AGAヘアクリニック
頭皮が正常な状態であれば、2~6年のサイクルで生え替わるのが、通常のヘアサイクルになります。
AGAのヘアサイクル
AGAになるとヘアサイクルが乱れてしまいます。具体的には、成長期が短くなってしまい、髪が成長する前に抜けてしまいます。
通常の成長期が2年～6年のところ、2年から1年、1年から半年と、どんどん短くなり、十分髪が成長する前に退行期・休止期に入って抜けてしまいます。
引用：AGAヘアクリニック
成長期の期間がどんどん短くなると黒々とした髪の毛がどんどん少なくなります。か細い髪の毛ばかりになって、地肌が透けて見えるようになってしまいます。
通常、成長期の髪が90%で、それ以外の10%が退行期と休止期にあります。
たとえば、髪の毛が10万本あるとすると、
成長期 → 9万本、
退行期+休止期 → 1万本
ということになります。
すると、退行期+休止期の髪が、3ヶ月の間に1万本抜けることになります。
1万本を3ヶ月(90日)で割ると、だいたい1日あたり100本ほど抜けることになります。一見多いようにも思えますが、これが正常な生え替わりです。
AGAは、成長期の期間が短くなるので、成長期の髪の毛が減り、退行期・休止期の髪の毛が増えることになります。そのため、本来よりも抜ける髪の毛の本数が増えます。
AGAが進むほど、成長期が短くなるので、しっかりとした髪になる前に抜けてしまい、全体的に細い髪の毛ばかりになってしまいます。
AGAの原因は、遺伝と生活習慣の乱れ
AGAには、2つの原因があります。一つは遺伝的な要因で、もう一つは食生活やストレスなどの生活習慣からくる要因です。AGAは、先天的な要因である遺伝が強く関わっていると言われています。しかし遺伝だけでなく、生活習慣の乱れがきっかけとなって発症することもあります。
AGAの原因について説明していきます。
AGAは遺伝が原因で発症する
AGAは、遺伝的な体質のある人が発症することがわかっています。
アメリカの学者であるJ・C・ハミルトンという人が、ある実験を行いました。
思春期以前に去勢された人にテストステロンを投与して発毛のパターンを確認するという実験です。テストステロンとは、AGAの原因の一つであるDHTの元の物質です。
AGAの原因になる成分を投与することで、発毛のパターンがどのように変わるのかを確認する実験です。
この実験で、家系にAGAの人がいる場合は、テストステロンを投与すると脱毛が始まりました。
家系にAGAがいない人は、脱毛が始まらなかったため、AGAは遺伝的な要因だとわかりました。
ストレスもAGAを起こす原因になる
AGAを発症する原因は、遺伝が強く関わっていると言われています。しかし、後天的な要因として不規則な食生活や過度なストレスなどの生活習慣が原因になることもあります。
たとえば、生活習慣の悪化すると、頭皮環境が悪くなるため、血行が悪くなり、髪の毛に十分栄養が行き渡らなくなります。
生活習慣が乱れることによって、ホルモンバランスが崩れてAGAを発症してしまう、もしくは、悪化させてしまうことがあります。
生活習慣の乱れから頭皮環境が悪化することで髪が育ちづらい状態になるので、AGAをより悪化させてしまいます。
AGAの発症年齢は人それぞれ
AGAは人によって発症年齢が異なります。以下にAGAの年齢ごとの発症率をまとめました。
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AGAの年齢ごとの発症率
20代→6%
30代→12%
40代→32%
50代→44%
60代→51%
70代→61%
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AGAの発症率は、40代から急激に増加していることがわかります。
しかし、上記の通り、20代や30代で発症する場合もあります。
AGAは、20代、30代で発症する場合もある
すでに記載した通り、AGAは20代、30代で発症するときもあります。そういう人は若ハゲと呼ばれます。
若ハゲと言うと、非常にシンプルで聞こえは悪くないですが、実際はとてもつらいです。周りの友人や同僚がフサフサなのに自分だけ髪が薄い、という状況になります。
第一印象が大きく影響する恋愛や仕事において、若ハゲは大切な20代30代という時間を、他の人に比べて圧倒的不利な状況で過ごさなければいけません。
マイナスからのスタートになる場合が多いです。
なんで自分だけ、と一人で悩み続けている人も少なくないと思います。
そこで、続いては、 自分がAGAかどうかを確認する方法について説明します。
AGAは、原因がわかっているので治療することができます。髪が薄くなってから対策を打つと時間がかかります。気になりだしたらすぐに対処することが大切です。
自分がAGAかどうかを確認する方法
続いては、自分かAGAを発症したかどうかを確認する方法について説明します。
AGAは人によって進行度が異なります。AGAの進行度を確認する方法がありますので、気になっている方は、確認してください。
まずはAGAのメカニズムから説明します。
AGAのメカニズム
AGAは、メカニズムが明らかになっており、どのようにヘアサイクルが短くなっていくのかはわかっています。
AGAは、男性ホルモンの一つであるテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変化するところから始まります。
5α-リダクターゼによって作られたDHTが男性ホルモンレセプターとよばれる受容体と結合するとTGF-β1という髪の毛の成長を止める成分が分泌されます。
TGF-β1は、毛根にある細胞に脱毛を促す信号を送ります。TGF-β1からの信号を受け取ると脱毛がどんどん進み、薄毛になっていきます。
簡単に説明するとこのような形になります。
AGAが前頭部と頭頂部で起きる理由
AGAは前頭部と頭頂部にしか起きることはありません。なぜなら、前頭部と頭頂部にだけ、脱毛を促す受容体があるからです。詳しく説明していきます。
人によって、前頭部から薄くなりやすいのか、頭頂部から薄くなりやすいのかは個人差がありますが、側頭部や後頭部から起きることはありません。
理由は、前頭部・頭頂部には男性ホルモンレセプターがあるのに対し、側頭部・後頭部には男性ホルモンレセプターがないからです。
つまり、男性ホルモンレセプターがある前頭部・頭頂部では、DHTと男性ホルモンレセプターと結合して、脱毛をうながす信号を出します。その結果、薄毛が進行します。
しかし、男性ホルモンレセプター自体がない、側頭部・後頭部は、DHTがあっても反応する部分がないので、髪には何も影響がないのです。
これが、AGAの発症で前頭部と頭頂部だけが薄くなる理由です。
AGAの確認方法と進行度合いの分類
自分がAGAなのかどうかを確認する方法があります。もしAGAであった場合、どれくらいの進行度なのかを確認する方法もあります。
まずは、AGAかどうかの確認方法についてから説明します。
AGAの確認方法
AGAを確認する方法は、下図のように、頭頂部のラインとおでこの生え際(角額)の距離で診断していきます。
おでこの生え際(角額)から頭頂部のラインも距離が2センチ未満だとAGAということになります。この2センチの部分は臨界点とも呼ばれます。
頭頂部から薄くなる人もいるので、すべての人に当てはまるわけではありません。頭頂部から薄くなる人には臨界点に達していなくてもAGAになっている可能性はあります。
自分で鏡を見るだけではなかなかわからないと思いますので、家族に見てもらったり、写真に撮ってみたりして、確認してみるといいと思います。
引用：板見智 著 「専門医が語る 毛髪科学最前線」
AGAの進行度合いによっても分類することができます。
AGAの進行度合いを分類する方法は、もともと、ノーウッド・ハミルトン分類という欧米人向けの分類方法がありました。しかし、欧米人と日本人ではAGAの進行の仕方が違うということで、今ではノーウッド・ハミルトン分類を、日本人向け作り替えた高島分類という分類方法があります。
下の図が、高島分類です。
引用：板見智 著 「専門医が語る 毛髪科学最前線」
Non-baldがAGAになっていない状態で、BaldというのがAGAが進行している状態を指しています。
数字が大きくなるにつれて進行しているということを示しています。
vertexというのは、頭頂部という意味で、Ⅱ-vertexは前頭部が薄くなっていないのに頭頂部だけ薄くなっている状態を指しています。
高島分類が欧米人向けの分類と違うのは、頭頂部だけ薄くなっている分類があることです。日本人の場合は、前頭部が薄くなる前に頭頂部が薄くなることがあるからです。
進行度合いが気になる方は参考にしてみてください。
AGAの対策
AGAは原因がはっきりしているので、治療方法が確立されています。
AGAを治療するときのアプローチが決まっていて、5α-リダクターゼという酵素の働きを弱めることでAGAの進行を抑えていきます。
5α-リダクターゼは、テストステロンをDHTにする酵素です。5α-リダクターゼの働きを抑制することでDHTの量を減らして、AGAの進行を抑えます。
これから説明する対策方法のいずれもこのアプローチで治療を行っていきます。
【AGAの対策①】AGAクリニックで専門医に治療してもらう
AGAを治療するには、皮膚科の先生に治療してもらうことになります。
皮膚科の先生の中でもAGAの治療を専門にしている専門医がいます。そういった先生がAGAクリニックを開いているので、そちらで診断を受けるのが一番いいと思います。
AGAクリニックとはAGAの治療を専門的に行う病院のことで、電車やテレビCMなどでよく宣伝されています。
AGAクリニックで治療する場合は、プロペシアという薬を処方されながら治療を進めていきます。
プロペシアは、飲み薬で、5α-リダクターゼの働きを弱めることで、テストステロンがDHTになるのを抑える薬です。
AGAクリニックで治療するメリットとして、医師と相談しながら治療を進められるので、自分の状況を理解しながら治療を進めることができます。
しかし、AGAクリニックでの治療はデメリットもあります。実はプロペシアには、副作用があります。プロペシアを飲み続けることで前立線が小さくなったという事例があるのです。
前立腺とは男性だけにある臓器で、精子を保護したり、精子に栄養を与えたりする役割があります。
男性ホルモンに関わる副作用なので、未成年の服用は禁止されていますし、妊娠中の女性も飲むことはできません。性欲が減退するといった副作用もあるようです。
プロペシアは、効果としては強力なので、AGAがかなり進行している人にはおすすめです。しかし、副作用のことを考えると、そこまで進行していない人はプロペシアではなく、次に紹介する育毛剤をオススメします。
【AGAの対策②】育毛剤で治療する
AGAの治療は、育毛剤でも行うことができます。育毛剤には、AGAを治療するための成分が入っており、5α-リダクターゼの働きを抑える成分が入っています。
私が使用しているチャップアップという育毛剤は、5α-リダクターゼの働きを抑える成分として、ヒオウギエキスやカモミラエキスなどの成分が入っています。これらの成分は入っていることで、AGAに対しても治療を行うことができるようになっています。
育毛剤で治療をするメリットとして、副作用の心配がほとんどないことが挙げられます。チャップアップをはじめ、育毛剤に使用されている成分は、副作用の報告がないものが使われています。
もちろん体質は人それぞれ違うので、すべての人に100%副作用がないということはありませんが、プロペシアと比べると、副作用の心配はかなり少ないです。
また、薬を処方してもらう必要がなく、自分のペースで進められるので、そういった点もメリットだと思います。
しかし、育毛剤にもデメリットがあります。育毛剤で治療をするデメリットとしては、AGAがかなり進行している人には不向きだということです。
AGAに効く成分が入っているとは言っても、プロペシアと比べると効果が弱いので、進行度が高い場合は、プロペシアによる治療のほうがいいと思います。
AGAの治療にはどれくらいの費用がかかるのか？
続いて、費用について説明していきたいと思います。AGAの治療にも費用がかかります。どの治療法を選ぶかの基準として、費用も重要な判断材料だと思いますんで、参考にしてみてください。
AGAクリニックの費用
AGAクリニックでの費用は、治療のプランによって大きく異なりますが、複数のクリニックに問い合わせたところ、診察代と薬代を合わせるとだいたい、月に2~3万円です。
育毛剤の費用
育毛剤に関しても、育毛剤の種類や購入方法にもよりますが、だいたい月8千円～1万円になります。病院で診察してもらうことがないので、AGAクリニックよりは安く済ませることができます。
また、育毛サプリという、日常生活で不足しがちな栄養素を補って、頭皮にしっかり栄養を供給するためのサプリメントがあります。
育毛剤メーカーは、育毛剤といっしょにサプリメントも販売していることが多いですが、サプリメントとセットで購入しても1万円以下で済む商品が多いです。
私が育毛剤での治療を選んだ理由
私は、自分の薄毛を治すためにAGAクリニックではなく、育毛剤を選びました。育毛剤を選んだ理由は、2つあります。
1つは副作用の心配がないこと、2つ目は価格が安いことです。以下詳しくお伝えしていきます。
① 副作用の心配がほとんどなかったから
私が薄毛に悩み始めたのは、26歳のときでした。26歳の私は独身でしたので、まだまだ恋愛もしていきたいというときですし、将来は結婚して、子供を育てたいという願望がありました。
そんな私からすると、プロペシアに含まれる成分による男性ホルモンに関する副作用はリスクが高すぎました。実際に20~30代の男性にとって、リスクが高すぎると思います
髪の毛は生えてくるかもしれないけど、子供が作れなくなったり、女性に興味がなくなったりするのが、とても怖かったです。そのため、薬には頼りたくなかったのです。
その点、育毛剤には副作用の心配がないものが多く、実際にチャップアップを使ってみるとプロペシアのような副作用が起きることがなく使用できています。
副作用の点が育毛剤を選んだ理由の一つです。
② ムリなく続けられそうな費用だったから
2つ目の理由は、費用に関してです。私は大学院卒なので、26歳だとまだ社会人2年目でした。そのため、給料は安く、月々にかかる費用はとても重要でした。
AGAを治療するとなると、ヘアサイクルが2~6年なので、数年単位での治療を考えなければいけません。クリニックへ通う場合、何年も毎月3万円かかるのはさすがに厳しいと感じました。
一方で育毛剤は、月に1万円かからずに治療できますので、それであれば続けられると思いました。まずは、育毛剤で始めてみようという気持ちが強かったです。
この2つの理由から、私は育毛剤を選びました。
育毛剤を使ってみた効果
私は、実際にチャップアップという育毛剤を使って薄毛の治療をしています。育毛剤を使ってみると3ヶ月くらいで効果を実感することができました。
【チャップアップ使用】0～10日
私は前頭部が後退してきて、このままだと、どんどんハゲていくだけだと怖くなって治療始めました。
はじめは本当にチャップアップでよくなるのか半信半疑ではいましたが、とりあえず毎日使っていきました。
育毛剤を使う前は、匂いとか塗ったときの感触とかに不安を感じていましたが、実際に頭皮に塗ってみると不快感はまったくありませんでした。
【チャップアップ使用】3ヶ月経過地点
チャップアップを使い始めてから、3ヶ月くらいで変化が見えてきました。枕につく抜け毛の本数が明らかに減っていったのです。
チャップアップを使う前までは毎朝起きるたびに何本も毛が枕についていたんですが、3ヶ月ほど経過したところで、数本つく程度になりました。
このころから、チャップアップに対して感じていた不安がなくなり、もしかしたら治るかもしれないという気持ちが強くなっていきました。
効果を実感すると、自分に自信もついてきて、今までの髪が薄くなることへの不安が少しずつなくなっていくのを感じました。
【チャップアップ使用】半年～
そこから少しずつ回復していくのを感じて、半年を過ぎたくらいから、前頭部が回復しているのがわかりました。以前は髪がなかった部分に少しずつ毛が生えてくるのがわかりました。
今もまだ治療中ではありますが、以前のように将来ハゲていく自分を想像しなくなったというのは、自分の中ですごく大きいです。
育毛剤は、毎日辛抱強く使い続けなければいけませんが、それくらい努力する価値は十分あると思います。
まとめ
以上が、AGAの原因と対策についてでした。
AGAは、メカニズムが明らかになっているので対策を打つことができることがわかりましたね。
AGAは発症すると、どんどん進行していきます。AGAが進行するほど治療に時間がかかります。
冒頭でも話した通り、自分の頭皮を鏡で見たときに、なんか薄くなったなあと感じたときには、すでに以前より3割減った状態だと言われています。
そのため、少しでも不安に感じたら早めに対策をしていきましょう。
育毛剤には、AGAを治療するための成分も入っていますし、それ以外にも頭皮の環境を整えて、髪の毛にとってよい成分も多く入っています。
以下に、20~30代の男性におすすめの育毛剤について、まとめています。AGAの対策もできる育毛剤を選んでいますので、参考にしてみてください。
