「ハゲって遺伝するの?」
「母方からの遺伝とか言うけどホント?」
「遺伝で薄毛になったら諦めるしかない?」
薄毛は遺伝するとよく聞きますが、いまいちピンとこないので、半信半疑なところがありますよね。
しかし、実際のところ、薄毛は遺伝するんです。正確に言うと、遺伝によってハゲやすい体質が受け継がれます。
そのため、人は生まれながらにして、薄毛になりやすいか、なりにくいかが決まっています。
もし、薄毛と遺伝について知らないままで、何も対策を打たないでいると、いつの間にか髪が減ってしまい、「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔することもあり得ます。
薄毛と遺伝について、しっかりとわかっていれば、すぐに対策をうつことができ、ハゲたおじさんになることを回避できます。
このページでは、「薄毛はどのように遺伝するのか?」「遺伝でハゲてきたときの対策はなにか?」ということを、私の経験を踏まえながら解説していきます。
Contents
薄毛になる仕組み
薄毛と遺伝の話をする前に、人が薄毛になる仕組みについて説明していきます。
薄毛になる仕組みがわかれば、薄毛と遺伝の関係性がよくわかると思います。
遺伝でハゲになる人の多くが、AGA(男性型脱毛症)
ハゲと遺伝には、AGA(男性型脱毛症)が深くかかわっています。
AGAは、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが増加することで、髪が抜ける症状です。
Androgenetic Alopeciaを略して、AGAと呼ばれています。
AGAがなぜ遺伝と深く関わっているというと、AGAの原因になる「5α-リダクターゼ」という酵素と、「アンドロゲンレセプター」という受容体の”活性度”が遺伝によって決まるからです。
つまり、遺伝的に、5α-リダクターゼとアンドロゲンレセプターの働きが活発な方はハゲになりやすく、5α-リダクターゼとアンドロゲンレセプターの働きが活発でない方はハゲになりづらいということです。
そこで、最初は、AGAについて話していきたいと思います。
AGAを発症すると、ヘアサイクルが短くなる
AGAを発症すると、ヘアサイクルが短くなります。
ヘアサイクルとは、古い髪と新しい髪が生え替わる周期のことです。
通常の状態だと、髪の毛は2年~6年で生え替わります。
2年~6年の間に、成長期、退行期、休止期という期間を経ます。
成長期:新しく髪が生えて、成長する段階。期間は2年~6年です。
退行期:髪の成長が衰える段階。期間は14日ほどです。
休止期:髪の成長が完全に止まる段階。3ヶ月ほどこの期間を経て、髪が抜けます。
AGAを発症すると、成長期が短くなります。通常、2~6年のところ、1年や半年になってしまうんです。
そのため、AGAになると、髪の毛が十分育つ前に抜けてしまい、薄毛になっていきます。
AGAのメカニズム
続いて、AGAのメカニズムを説明します。AGAのメカニズムを図にすると、以下のようになります。
まず、男性ホルモンの一つであるテストステロンが、「5α-リダクターゼ」によってジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。
5α-リダクターゼによって作られたDHTが「アントロゲンレセプター」と結合すると、TGF-β1という髪の毛の成長を止める成分が分泌されます。
TGF-β1は、毛根にある細胞に脱毛を促す信号を送ります。TGF-β1からの信号を受け取ると脱毛がどんどん進み、薄毛になっていきます。
これが、AGAの仕組みです。5α-リダクターゼとアントロゲンレセプターが活発に働いているかどうかが、大きく関係していることがわかります。
薄毛と遺伝の仕組み
続いて、薄毛と遺伝の仕組みについて説明します。
遺伝によって、「5α-リダクターゼ」と「アントゲンレセプター」の活性度がどのように受け継がれるのかを話していきたいと思います。
アントロゲンレセプターの遺伝子は母方から受け継ぐ
薄毛と遺伝には、染色体が深く関わっています。染色体とは、遺伝情報の伝達を行うものです。中学生くらいのときに授業で出てきましたよね。
人は、父親と母親から23本ずつ、計46本の染色体を受け取ります。そして、父親の染色体と母親の染色体のそれぞれ1本ずつがペアになり、23組で構成されてるんです。
23組の染色体の中に、性染色体という性別を決める2本1組の染色体があります。
性染色体には、X染色体とY染色体があって、X染色体とY染色体の組み合わせで性別が決まります。
X染色体とY染色体が1本ずつで【XY】の場合には男性、X染色体が2本【XX】の場合には女性になるんです。
男性の場合は、XYの組み合わせなので、X染色体を母親から受け継ぎ、Y染色体を父親から受け継ぐことになります。
染色体と遺伝が深くかかわっている理由は、アントロゲンレセプターを活発にする遺伝子が、X染色体から受け継がれるためです。
アントロゲンレセプターを活発にする遺伝子
アントロゲンレセプターを活発にする遺伝子は、X染色体から受け継がれることが、研究によってわかっています。
男性の場合は、母親からX染色体を受け継ぎます。
そのため、あなたから見て、母方のおじいさんかおばあさんがアントロゲンレセプターを活発にするX染色体を持っていて、あなたのお母さんがそのX染色体を受け継いでいた場合、あなたはアントロゲンレセプターを活発にするX染色体を持っているということになります。
たとえば、母方のおじいさんが薄毛だった場合、確率で言うと、75%の確率でその遺伝子を受け継ぐことになります。
「ハゲは隔世遺伝で受け継がれる」とか「母方のおじいちゃんがハゲていたら、自分もハゲる」などの話はよく言われますよね。これらの話はアントロゲンレセプターの遺伝の仕組みからきているんだと思います。
5α-リダクターゼを活発にする遺伝子
5α-リダクターゼの遺伝子は、性染色体ではなく、それ以外の染色体から受け継がれます。そのため、父親と母親のどちらからも受け継ぐ可能性があります。
そして、5α-リフダクターゼを活発にする遺伝子が遺伝する場合は、「優性遺伝」という形で受け継がれることがわかっています。
優性遺伝とは、対立する特徴のうち、どちらか片方の特徴が優位に受け継がれる遺伝のことです。
そのため、父親か母親かのどちらかが、5α-リダクターゼを活発にする遺伝子をもっていたら、高確率で受け継がれます。
優性遺伝の具体例で言うと、耳垢の遺伝は、湿った耳垢が優性遺伝であることがわかっています。
もしあなたが、お父さんから湿った耳垢の遺伝子、お母さんから乾いた耳垢の遺伝子を受け継いだ場合、普通に考えたら、あなたがどちらの耳垢になるかは50%の確率のはずですよね。
しかし、上記のケースでは、あなたは80~90%の確率で湿った耳垢になります。
耳垢は、湿った耳垢が優位遺伝なので、湿った耳垢と乾いた耳垢の遺伝子を両方受け継いだとしても、80~90%の確率で湿った耳垢になるんです。
これが「優位遺伝」という遺伝です。
5α-リダクターゼに関しても、5α-リダクターゼを活発にする遺伝子が優位遺伝です。
そのため、あなたが、5α-リダクターゼを活発にする遺伝子とそうではない遺伝子を両方受け継いだとしても、高確率で5α-リダクターゼが活発な特徴を受け継ぎます。
つまり、ハゲやすい体質を受け継ぐ確率が高いということです。
このように、ハゲと遺伝には深い関係があります。生まれた瞬間から、将来ハゲになってしまうのかが、ある程度決まっているんですね。
できれば、自分がハゲの体質を受け継いでいるかどうか知りたいところですが、仕組みが複雑であるため、見分けることは困難です。
しかし、薄毛の原因はさまざまで、遺伝だけでなく、生活習慣の乱れやストレスなどもあります。
そこで続いては、薄毛が気になり始めたときの対策についてお伝えしていきます。
薄毛の原因はさまざま
ここまで、薄毛と遺伝の話をしてきましたが、薄毛の原因は、遺伝だけとは限りません。
生活習慣が乱れや、ストレスなどでも薄毛になることはあります。
たとえば、兄弟が3人いた場合、薄毛の原因が遺伝だけだとしたら、全員がハゲになるはずです。
しかし、実際は3人兄弟が3人ともハゲることってあまりないですよね?私の周りでは、長男だけハゲているとか、次男だけハゲていないかいうことが多いです。
私の薄毛も、生活習慣の乱れなどからきているのかなと思っています。
理由としては、髪の薄くなり方が前頭部の左右で違うからです。右側のほうが薄いんです。
普段、髪の分け目を右から左に流しているので、左に髪を引っ張ったり、右側の分け目の部分をよく爪でかいたりしてしまうので、右側が先に進行しているんだと思います。
そのため、薄毛の原因には、遺伝だけでなく、日常生活の影響も大きいんです。
少しでも気になったら、対策を!
少しでも薄毛が気になり始めたら、対策する必要があります。
薄毛の進行は、思ったよりも早いです。鏡を見て、ちょっと薄くなったかも、と気づくくらいだと以前よりも3割ほど減っていると言われています。
私の場合は、20代半ばくらいに薄毛が気になり始めたのですが、「まぁ大丈夫かな」と少し放置していました。
しかし、その後、自分の抜け毛の多さに怖くなり、みるみるうちに薄くなっていったので、対策を打つことにしました。
このように薄毛の進行は思ったより早いので、気になり始めたら早めに対策をしたほうがいいです。
対策は病院に通うか、育毛剤かの二択
対策としては、皮膚科に通って薬を処方してもらうか、育毛剤での治療かの二択で悩みました。
いろいろ考えた結果、皮膚科に通って薬を処方してもらう方法は、以下3点から、断念しました。
①副作用の問題がある
②病院通いに抵抗があった
③費用がかかりすぎる
育毛剤であっても、AGA対策の成分が入っていますので、遺伝が原因であったとしても、対策になります。
私は、数ある育毛剤の中でも、一番人気があって、成分などを調べても私に合っていそうだったので、チャップアップという育毛剤で治療を開始しました。
最初は「これでホントに生えてくるのか??」と半信半疑で使っていました。実際、3ヶ月ほど使用してもほとんど何も変化を感じなかったので、使う気がうせている時期もありました。
しかし、4か月目くらいからフケが少なくなってきて、半年くらい経過したところで、抜け毛が明らかに減っていきました。やっと頭皮環境が正常に戻ったのだと思います。
今では、以前の姿にかなり近くなってきました。私の場合は、チャップアップとの相性がよかったということもありますが、早めに対策を打てたことがよかったと思っています。
下記に、チャップアップを実際に使ったときことが書いてありますので、よかったら読んでください。
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少しでも薄毛が気になっている方は、早めに対策をとるようにしてくださいね。
まとめ
このページでは、ハゲと遺伝の関係について解説しました。いかがでしたか?
ハゲと遺伝には深い関係があり、生まれた瞬間に将来ハゲるかどうかがだいたい決まっているんです。
AGAで髪が抜けるメカニズムで大きな役割を担っている5α-リダクターゼとアントロゲンレセプターの活性度が、遺伝によって人それぞれ違います。
そのため、5α-リダクターゼとアントロゲンレセプターの活性度が高い人は、生まれながらにしてハゲになりやすいです。
しかし、ハゲになる原因は遺伝だけでなく、生活習慣の乱れやストレスなども関わってきますので、早めに対策をとることが大切になります。
私は、気軽に始められて、副作用の心配がない育毛剤で治療を行い、薄毛が改善されました。あなたが、薄毛に悩んでいるなら、育毛剤での治療をオススメします。
以下に、オススメの育毛剤についてまとめていますので、「育毛剤ちょっと気になるかも」「育毛剤ってどんな種類があるの?」と思った方は見てみてください。