薄毛が気になりだすと、どうやって治せばいいのか困りますよね？
育毛剤や発毛剤のことを電車の広告やテレビCMでもやってるよく目にするけど、イマイチわかりづらいです。かといって病院に行くのも気が引けます。
薄毛を治すためには、電車の広告やテレビCMでよく見るように、育毛剤や発毛剤を使って治療をしていきます。
育毛剤と発毛剤では、名前は似ていますが特徴は明確に違います。そのため、人によってどちらを使うべきかも変わってきます。
そこで、この記事では育毛剤と発毛剤の違いをわかりやすく説明していこうと思います。薄毛はどうやって治したらいいの？とか、育毛剤と発毛剤って何が違うの？とか悩んでいる方には特に参考になると思います。
Contents
育毛剤とは？
育毛剤は、今生えている髪を成長させるものです。薄毛になる人の頭皮には2つの異変が起きています。
一つは髪の毛が抜けやすくなっていること。もう一つは髪の毛が細くなっていることです。
育毛剤の役目は、この2つの異変にアプローチする薬になります。つまり、今生えている髪の毛を抜けにくくすることと、細くなった髪の毛を太くすることです。
なので、育毛剤はすでに生えている髪に異変が起きているので、その髪の毛を正常に戻して、しっかりと成長するようにさせる薬です。
発毛剤とは？
発毛剤とは、新しい髪を生やすことのできる薬になります。
育毛剤はすでに生えている髪の成長を促進することができましたが、発毛剤は新しく髪を生やすことができます。発毛剤は頭皮の血行を促進するなどの効果もあるので、育毛剤のように生えている髪の成長を促進する作用もあります。
代表的な発毛剤として、ミノキシジルとプロペシアという薬があります。
発毛剤は、新しく髪を生やせたり、生えている髪を育てたりできるなど、効果の大きい薬ですが、副作用に注意が必要な薬です。
育毛剤と発毛剤の「法律上」の違い
育毛剤と発毛剤に法律的な違いがあるかどうか、説明していきます。育毛剤と発毛剤は薬機法という法律の中で分類が変わってきます。
育毛剤は医薬部外品で、発毛剤は医薬品に分類されます。以下、詳しく説明していきます。
薬機法
薬機法とは、正式には、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律といいます。今までは薬事法とよばれていたものが、改正されて薬機法になりました。
薬機法の中で、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器の定義しています。この法律によって、どれに該当するものかを決めています。
医薬品と医薬部外品について
薬機法の中で、医薬品と医薬部外品、化粧品は定義されています。正式な文章は非常に難しかったので、簡単に整理してみました。
簡単に言うと、以下のように分類されています。
医薬品
病気の治療を目的とした薬のこと。有効成分の効果が認められたもの。人の体になにかしらの影響を及ぼすことが目的のもの。
医薬部外品
厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されている。治療というよりは、防止・衛生を目的に作られている。
人の体への作用が緩和なもの
薬用という表示は医薬部外品で認められている表示。
化粧品
医薬部外品と比較してもされに効果・効能が緩和で清潔にする、美化する、魅力を増すことが目的で使用される製品。
参考：花王ホームページ「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」にはどんな違いがあるの？
育毛剤と発毛剤は違う分類になる
薬機法では、育毛剤は医薬部外品、発毛剤は医薬品になります。
医薬品と医薬部外品の違いは、効果や効能が認められた成分が入っているかどうかの違いになります。育毛剤には、効果・効能が認められた成分が入っておらず、発毛剤には効果・効能が認められた成分が入っています。
そのため、育毛剤は毛を生やすと認められた成分は入っていません。しかし、認められていないだけで、薄毛を予防する成分はたくさん入っているので、育毛剤として使用することができているのです。
育毛剤と発毛剤の「効果」の違い
育毛剤と発毛剤では、効果が異なります。入っている成分も違うし、成分の効果もまったく異なります。育毛剤は効果は弱めで緩やかに治していくのに対し、発毛剤は効果は強めで短い期間で効果を実感できます。詳しく説明していきます。
育毛剤の効果
育毛剤の効果は、血行促進や保湿効果などが主な効果で、すでに生えている髪が成長しやすい環境をつくります。
薄毛の原因は、大きく分けて2つあります。1つは、AGA(男性型脱毛症)で、もう1つは、頭皮環境の悪化です。
育毛剤は、どちらの原因にも効果の期待できる成分が入っています。しかし、そこまで強力な成分ではなく、もともとある髪の成長を促すのが目的になっています。
具体的に成分を例に出したほうがいいかもしれない
発毛剤の効果
発毛剤の代表は、ミノキシジルとプロペシアになりますので、この2つの薬に関して説明していきます。発毛剤は、新しく髪を生やすことができて、すでに生えている髪を育てることもできます。
ミノキシジル
ミノキシジルは、血行をよくすることで髪を生えやすくする薬です。
元々は高血圧の患者さんに使用されていた薬。血管拡張効果があるため、高血圧の薬として使われていたが、副作用で毛が濃くなるという症状が発生して、育毛剤として利用されるようになりました。
血行をよくする薬でもあるため、育毛剤と同様に、すでに生えている髪を育てる効果もあります。
ミノキシジルを使った発毛剤で有名なのが大正薬品のリアップシリーズです。ドラッグストアなどで市販されているのを見たことがあるのではないでしょうか。
画像引用：大正薬品 商品情報サイト
リアップX5はミノキシジルが5%配合されています。
リアップは、ミノキシジルを頭皮に塗るタイプですが、ミノキシジルは飲んだほうが効果が高いことが知られています。
飲むタイプはミノキシタブレットと呼ばれています。ミノキシタブレットは効果が高いのですが、ミノキシタブレットで治療するためには処方せんが必要になるため、病院やAGAクリニックに通う必要があります。
プロペシア
プロペシアは、AGAを治療するための薬です。物質名はフィナステリドというので、そちらの名前を聞いたことがあるかもしれません。
プロペシアは、AGAの原因となる物質を作っている5α-リダクターゼという酵素の働きを弱める作用があります。テストステロンという男性ホルモンの一種が5α-リダクターゼによって、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質に代わります。
このDHTが男性ホルモン受容体という部分と反応することで、抜け毛が促進されます。
そこで、プロペシアはDHTを作りだす5α-リダクターゼの働きを弱めて、DHTを減らすことでAGAの進行を防ぎます。
プロペシアもミノキシジルと同様に、処方せんが必要な薬になるため、病院やAGAクリニックに通う必要があります。
育毛剤と発毛剤の「副作用」の違い
育毛剤と発毛剤は「副作用」にも違いがあります。発毛剤は育毛剤と比べて効果が高く、新しい髪を生やすこともできるため、発毛剤のほうがよさそうに見えますが、そうとも言い切れません。
発毛剤は効果が強い分、副作用に注意する必要があります。一方で育毛剤は、効果は強くありませんが、副作用の心配がほとんどありません。
育毛剤の副作用
育毛剤は副作用の心配がほとんどありません。
育毛剤の成分は、体にやさしい天然由来の成分を中心に構成されているので、副作用の心配がほとんどありません。
もちろんすべての人に副作用がないということはないので、人によっては頭皮にかゆみが出たり、赤みが出たりすることがあるかもしれませんが、そこまで深刻な症状ではありません。
発毛剤の副作用
発毛剤は副作用に注意が必要です。
ミノキシジルとプロペシアは、ともに副作用に注意が必要です。とくに20~30代の若い男性には、プロペシアの副作用は重いものになるので、注意することが必要になります。
【発毛剤の副作用①】男性機能の低下
プロペシアは男性ホルモンを抑える薬なので、男性機能が低下する副作用が出る可能性があります。
性欲がなくなったり、うつ病のような症状が出たりすることがあります。
【発毛剤の副作用②】頭皮の激しいかゆみ
ミノキシジルは、頭皮の血行をよくする薬であるため、その影響で頭皮にかゆみが生じることがあります。
育毛剤に含まれる成分にも血行を促進する成分はありますが、ミノキシジルのほうがかゆみの症状が大きいです。効果が大きい分、頭皮に起きている変化が大きいため、同じ作用でもより激しいのだと思います。
【発毛剤の副作用③】頭痛やめまい
ミノキシジルは血管を拡張する作用があります。そのため、血圧を下げるためにも使用されます。もともと血圧の高い人が使用する薬ですので、特に血圧が高くない人が使用すると、頭痛やめまいを起こすことがあります。
副作用には十分注意が必要
このように薬には副作用がつきものです。一見、発毛剤は効果が出やすいことから、薄毛を治すなら発毛剤でしょ、迷わず選んでしまいたくなりますが、安易に考えてしまうのは危険です。
特に、男性機能の低下は20~30代の若い男性には注意深く考える必要があります。
いくら髪の毛が生えてかっこよくなっても、男性機能が低下していては彼女も作れないし、子供も作れないかもしれません。
私は今まで薬を飲んで副作用が起きる経験があまりなかったので、最初は別に大丈夫かなぁと思っていましたが、注意深く考える必要があると思います。
育毛剤と発毛剤の使い分け方
続いては、育毛剤と発毛剤の使い分けについて説明していきます。育毛剤と発毛剤は効果の強さと副作用の強さに違いがありました。そのため、使い分けに関しては、薄毛の進行の度合いで使い分けていきます。以下、詳しく説明していきます。
【表で比較】育毛剤と発毛剤の違い
| 薬事法 | 効果 | 効果の強さ | 副作用 | |
| 育毛剤 | 医薬部外品 | 髪の成長を促進 | 弱め | ほぼなし |
| 発毛剤 | 医薬品 | 新しく髪を生やす | 強め | 男性機能低下 頭皮のかゆみ 頭痛やめまい |
育毛剤がオススメの人
薄毛の進行が初期～中程度の人は育毛剤での治療をオススメします。
最近、頭皮が透けて見えるようになってきたなぁとか、おでこが広くなってきたなぁという方は育毛剤での治療が向いています。
そういう方は髪が薄くなったのは、細い髪が増えてしまったためだと思われるため、育毛剤によって正常の状態に戻せる可能性が高いです。
【オススメの育毛剤】チャップアップ
育毛剤のオススメは、チャップアップという育毛剤です。
チャップアップは、使ってよかったランキングや売上ランキングなど多くの育毛剤ランキングで1位を獲っている一番人気のある育毛剤です。
人気だけでなく成分も研究されており、AGAの治療や頭皮環境の改善に効果の期待できる成分が多く配合されています。
非常にバランスのとれた育毛剤なので、まず試してみる育毛剤として最適だと思います。
チャップアップで治療してみて思ったこと
私は実際に、育毛剤で薄毛の治療をしています。発毛剤を選ばなかった理由の一つに副作用の問題があります。
薄毛に悩み始めたとき、私はまだ独身でした。もし発毛剤を使ったら、結婚して子供を作って、家族を養っていきたいという人生が、実現できなくなるかもしれないと思うと非常に怖くなりました。
それであれば、まずは育毛剤で自分の薄毛が改善されるかどうかを試してみてからのほうがいいと思って、チャップアップでの治療をはじめました。
チャップアップを使い始めると、3ヶ月くらいで枕につく抜け毛の本数が減ってきました。そこから少しずつ回復していくのを感じ、半年後くらいには悩んでいた前頭部が回復しているのがわかりました。
効果を実感すると、自分に自信もついてきて、今までの髪が薄くなることへの不安が少しずつなくなっていくのを感じました。
私がチャップアップで薄毛を克服できたのは、薄毛が発毛剤を使うほど進んでいなかったためだと思います。薄毛が気になり始めた人は早めに対処するのが大切だと思います。
発毛剤がオススメの人
薄毛がかなり進行している人は、育毛剤での治療は向いていません。育毛剤は、生えている髪の成長を促すものなので、薄毛が進行して、育てる髪が少なくなっている人は育毛剤を使用しても効果が期待できません。
そのため薄毛がかなり進行している人は、発毛剤を使用したほうがいいと思います。
私は発毛剤での治療ではなく、育毛剤で治療を選んだため、発毛剤で治療したことはありません。実際に経験したわけではないので、オススメの商品をお伝えすることはできません。
発毛剤が必要になるほど進行している人はまず病院やAGAクリニックに診断を受けることをオススメします。
お医者さんと相談して、副作用に注意しながら治療を進めたほうがいいと思います。
まとめ
以上が、育毛剤と発毛剤の違いについてでした。
育毛剤は医薬部外品であるため、効果の強い成分は使っておらず、すでに生えている髪を成長させる薬です。効果が強くない分、副作用がほとんどないという特徴があります。
発毛剤は医薬品です。そのため、薄毛治療の効果が高く、新しく髪を生やすことができます。しかし、効果が強い分、副作用として、男性機能の低下などを引き起こす可能性があります。
副作用のリスクや病院へ毎週のように通うなどの労力を考えると発毛剤での治療はなるべく避けたいところです。
育毛剤であれば体へのリスクもほぼありません。そのため、少しでも頭皮を不安に思ったら早めに対策を打っていきましょう。
以下に、20~30代の男性におすすめの育毛剤について、まとめていますので、参考にしてみてください。
